こんにちは😆
季節はすっかり秋ですね。朝晩は冷え込みますが、日中は日差しがまだまだ痛いです。
まだまだ日焼け止めを忘れずに!!
修学旅行だったり、文化祭、体育際の季節ですが、まだまだ保護者は参加することができない
ですが、去年はすべてのイベントが中止🙅♀️だったので、開催されるだけでもうれしいですね💕
さて、今回は家づくりには切っても切り離せない土地のお話。
地盤調査についてまとめてみました。
家を建てるにあたっていくら頑丈な家を建てても地盤に問題があっては住まいの安全は守られません。家を新築する際はその土地の地盤が大丈夫なのかを調べておく必要があります。そこで今回は地盤調査についてまとめてみました。
地盤調査とは建物の建築前に地盤の状態を確認するためのものです。地盤調査なしで地盤が軟弱な地域に家を建てると地盤沈下や家が傾くなどの危険性があります。その危険を回避する安全性の高い家を建てるために構造耐力(地震等に耐える力)を工事前に計算する構造計算を行います。この構造計算を行うためには地中の状況を調査することが必要です。
地盤調査の結果で地盤が軟弱だと判断された場合には必要に応じて、地盤改良を行います。
2000年に住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)が施行され引き渡し後10年以内に住宅に瑕疵(工事不備による欠陥など)が見つかった場合は、施工会社などが無償で補修などを行わなくてはならないという瑕疵担保責任が課されるようになりました。補修費用に備える瑕疵担保保険に事業者が加入するためには地盤調査を行わなくてはならず、原則として、家を建てる前には地盤調査を行います。地盤調査を行うことは法律では義務化されていません。
地盤調査の方法はくつかあります。一般的に有名な3つの方法について書いてみます。
スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)
一般の住宅において、最も多く利用されている調査方法です。スウェーデン式サウンディング試験は、鉄の棒(ロッド)にドリル状の部品(スクリューポイント)を取り付け、おもりで荷重をかけます。そこから、スクリューポイントを回して、地中に貫入させていくという手順の調査方法です。おもりの重さや回転させた回数によって地盤の強度を調べます。調査コストもリーズナブルで、導入しやすいのが特徴です。
ボーリング調査(標準貫入試験)
ボーリング調査(標準貫入試験)はボーリングで地面に8mくらいの孔をあけ、そこにサンプラーと呼ばれる鉄の筒状部品を挿入します。そのあと、サンプラーの上からハンマーを所定の高さで落下させて、30センチ貫入させるのにハンマーによる打撃を何回要したかによって地盤の強度を測定します。多くの地盤調査に利用されていて、実績も豊富であるため、データの信頼性が高く、その分調査コストも高いのが特徴です。
レイリー波探査(表面波探査)
表面波探査法は、起震器と呼ばれる振動を発生させる装置と、振動を捉える検出器を地面に設置します。起震器から発生した振動が地面に伝わり、その振動の伝わる速さで地盤の強度を測定します。
ドリルなどを貫入させる必要がないので、石が多いところや、コンクリートのところでも調査が可能です。広いスペースを必要とせず短期間での調査が可能なので、比較的軽い戸建て住宅のような建物の地盤調査に適しています。調査費用はスウェーデン式サウンディング試験よりもやや高めです。
〈メリット〉
調査作業が比較的簡単で時間も短く、地盤調査の中では安い費用で調査ができるという点です。また、機械が小型なので狭いところでも作業ができ作業道具も持ち運びやすいところも、これまで多くの戸建て住宅の地盤調査で活躍してきました。
調査作業が簡単な分1日で何か所も調査でき地盤のデータを蓄積するのに向いているというメリットもあります。
〈デメリット〉
N値15以上の硬い土壌や10m以深の土壌は貫入が難しく調査ができないという点です。
また深くなればなるほど、機械の性質上、摩擦の抵抗が大きくなり、調査結果に影響が
でてしまうことがあります。
レキ質の盛り土などがある場合も、正確なデータをとることが難しく、地盤改良工事が必要と判断されやすくなります。また、土壌の採取はできないので、推定の地質判断しかできません。
費用 5~10万円
〈メリット〉
これまでたくさんの地盤調査に用いられてきた方法です。そのため過去のデータがたくさ
ん蓄積されており、調査結果の精度が高いことが最大のメリットです。土壌の採取も
できるので、地質調査にも活用することができます。m以上の深い層や硬い層の調査ができるのもボーリング標準貫入試験の強みです。
〈デメリット〉
大規模な調査になるので時間や費用がかかってしまうことが最大のデメリットです。
作業のために広いスペースが必要になるので、戸建て住宅にはあまり適していません。
また、調査するポイントが少ないと地層の横の広がりや平面的な分布の把握が難しくなります。より正確で確実な調査を求めると更に時間がかかってしまします。
費用 15~20万円
〈メリット〉
他のつの調査方法とは違い掘ったり穴をあけたりと地盤の一部を壊すことがありません。
しかし、レイリー波探査表面波探査法は振動の伝わり方による調査なので土壌を壊す必要がありません。また、地盤の状態に左右されずコンクリートなどの硬いところでも簡単に調査ができるのも大きなメリットです。
小型の機械による調査なのでスペースを問いません。調査にかかる時間も比較的短くてすみます。
〈デメリット〉
深い部分の調査精度が低いというデメリットがあります。特に地表近くに分厚い軟弱層がある場合には、振動が深部まで届かず正確なデータがとれなくなることがあります。
そのため重い建物の地盤調査には不向きです。
また、調査の際に基礎や骨組みなどが邪魔をすることや、交通振動などに影響されることもあります。費用もやや高めでスウェーデン式サウンディング試験に比べると扱っている業者が少ないというデメリットもあります。
費用 8~10万円
購入する中古住宅が建物を建てる前に地盤調査をしていれば当時の調査結果をまとめた地盤調査報告書で確認することができます。
築古の物件であれば地盤調査をしていないケースも珍しくはありません。また調査 をしていたとしても地盤調査報告書が残っているとは限りません。まずは売主さんに地盤調査報告書が残っていないか確認してみてください。
また、中古住宅の場合は現状のまま引き渡すという現状有姿売買が多く売主さんが売却時に費用をかけて地盤調査してから売りに出すということはまずありません。購入を検討する方が自分で役所に近隣の地盤について問い合わせるなど参考情報を集め判断する必要があります。
可能であれば売主に許可をとって、購入前に敷地内のどこか1ヶ所でも地盤調査をする
という方法もあります。費用はかかります。本来調査するべき場所には建物が建っている
ので、正確なデータはとれませんが判断材料にはなります。
建て替えの場合も地盤調査は行います。
建て替えだからといって、地盤調査や必要な地盤改良をせずに不同沈下など重大な瑕疵が起きてしまうと補修には莫大な費用がかかります。また先述の通り施工会社は瑕疵担保保険に加入の際は地盤調査を行わなければならないため必ず行います。
今回は地盤調査についてまとめてみました。地盤調査は土地の強度について調べ、その地盤が家を安全に支えられるかを建築前に把握する重要な工程です。
また、調査結果に問題があった場合は地盤改良工事を行わなくてはなりません。
結果によっては100万円以上の工事費用がかかる場合もあります。
土地を購入する場合は土地の契約・引き渡し後にしか調査はできません。場合によっては売主さんが負担してくれることもあります。
ご自身でもある程度の知識をもっておくことも大事です。しかし、実際に地盤調査の報告書や地盤改良工事の施工報告書は見慣れない人が見ても理解するのは難しいです。
弊社ではそういったご相談も承っておりますので土地探しもお気軽にご相談ください。
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